鳥取はなぜ、マヨネーズを日本一愛するのか 「全国消費量1位」の裏側に見えた光景
まずは、現地のスーパーへ。マヨネーズ売り場に来て驚いた。マヨネーズだけで棚が2つもあったのだ。さらには同じメーカーのマヨネーズでも、カロリーの違う商品や「からし入り」まで、圧倒的にバリエーションが豊富なのだ。
鳥取市民はどうマヨネーズを利用?
続いて、街行く人にインタビューを試みた。
「実際にマヨネーズを何にかけて食べているか?」
返ってきたのは「ゆで卵」「目玉焼き」「卵焼き」など、卵料理の名前が大半。でも、ちょっと待ってほしい。そもそもマヨネーズの主原料は卵じゃないか。鳥取の人は、「卵に卵をかけて」食べているということになる。
ここでひとつの仮説が生まれた。
「マヨネーズ好きとは、そもそも卵好きな人たちなのでは?」
実際にデータを調べてみた。答えは仮説のとおりだった。鳥取はタマゴの消費量も日本一だったのだ。
とはいえ、それだけが理由でもないだろう。さらに取材を進めると、有力な情報に行き着いた。マヨネーズと合う地元の名産が少なくないことだ。
たとえば、鳥取県のシンボルであり、鳥取市内にある鳥取砂丘の隣には、地元の名産・砂丘らっきょうの広大な畑が広がっている。鳥取はらっきょうの収穫量で全国2位を誇る。そんな砂丘らっきょうとマヨネーズの相性は抜群である。
鳥取は海の幸王国でもある。イワシ、カレイの支出金額も日本一。何と言っても、鳥取の海の名産で絶対的王者「松葉ガニ」の支出金額はもちろん日本一!松葉ガニの食べ方のひとつとしてもマヨネーズが登場する。
鳥取では3月にカレイ、エビ、カニ、8月にはイカやカキが獲れるのだが、それとマヨネーズの売り上げを重ねると、3月と8月は売り上げが伸びている。鳥取の豊富な海の幸がマヨネーズの消費にかかわっていることが見て取れた。
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