貧乏な人が知らないお金との付き合い方「3原則」 手取りでもらったお金をこの3つに振り分けよ
給与明細は、みなさんのお金の「入り口」を1枚で表したものです。
いったい何枚の一万円札が職場から払われて、それが自分の手元に届くまでに、どこに何枚振り分けられているのか。それは、いったい何に使われているのか。そして、何枚が実際に手元に入ってくるのか。1つひとつの項目を追いかけてみてください。ついつい、実際に口座に入る「手取り」の額だけを見てしまいがちですが、給与明細をじっくり眺めることは、お金について考える習慣を身につける第1ステップです。
さて、ここまでチェックしたら、次は自分の労働の対価である給与をどう分けてどう使っていくのか、お金の大原則に当てはめて考えていきます。
その大原則の名は、「財産三分法」。非常にシンプルかつ、一生使えるノウハウです。
「手取りでもらったお金を『財布』『投資』『預金』の3つに振り分ける」
財産三分法の考え方は、以上です。
たったそれだけ? と思いましたか。でも複雑だったら大原則にならないでしょう。シンプルだから、どのような仕事でも、給与がいくらであっても同じように使うことができる。とても使い勝手のいいルールです。
3つの内訳について、それぞれ説明しましょう。
その分け方は…
まず、1つめのお金が、「財布」です。
僕たちは、財布やスマホにお金が入っていないと日常の生活ができません。電車にも乗れないし、コーヒー1杯、パンひとつ買うことができないのです。たとえ口座に1億円入っていようとも、です。
もともと「財布」は「その日に必要なお金を入れておく場所」なんですね。衣食住に使うお金、日用品、書籍などの趣味に使うお金、病院代、美容代……。これらの「生活費」が「財布」に分類されます。数日間から1週間過ごすなかで必要になりそうな金額を「財布」に入れておくといいでしょう。
全国の20〜40代の会社員を対象にした調査では、普段から現金を使う現金派は、全体の4分の1。彼らがお財布に入れている金額は、「1万円〜3万円未満」が28.6%でもっとも多く、それに続く「5000円〜1万円未満」が27%でした。
一方、QRバーコード決済や電子マネー、クレジットカードを使うキャッシュレス派は74・6%で全体の4分の3を占めています。彼らのお財布に入っている金額は、「5000円〜1万円未満」が32.7%で一番多かったそうです。
誰に教わったわけでなくても、みなさんも経験値としてこれくらいは財布に入れているのではないでしょうか? ちなみに70代の僕は、平均すると2万〜3万円ほどでしょうか。
基本的な日常生活を成り立たせるお金。これが1つめのお金、「財布」です。
そして2つめのお金。それが、「なくなってもいいお金」です。
まずは、みなさんそれぞれがこの金額を決めなければなりません。わかりやすく、いまの手取りを20万円と仮定しましょう。この20万円のなかから、一万円札が何枚なくなっても1カ月間生きていけますか?
この問いにパッと答えられた人は、普段から収入と支出の管理をしっかりしているということですね。「皆目見当もつかない」という人は、まず2〜3カ月、お金の出入りを意識して暮らしてみてください。月末に一万円札が1枚残っているのか、3枚残っているのか、それとも残るどころか給料日前はハラハラドキドキの1週間を過ごしているのか。ひとまず、現状をチェックしてみましょう。
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