中国の「朱雀2号」ロケット、衛星の軌道投入に成功 民営のランドスペース、後継機「朱雀3号」も開発

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「朱雀2号」は衛星3基の軌道投入に成功し、商用ロケットとして大きな成果を上げた。写真は12月9日の打ち上げの様子(撮影:財新記者 丁剛)

12月9日午前7時39分、液体酸素とメタンをエンジンの推進剤に使う「朱雀2号遥3」ロケットが中国の酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、搭載した3基の商用衛星を予定の軌道に送り込むことに成功した。

「朱雀2号」は中国の民営企業の藍箭航天空間科技(ランドスペース)が開発した2段式ロケットで、機体は全長49.5メートル、直径3.35メートル、重量220トン。高度2000キロメートル以下の低軌道に1.5トンの衛星を運ぶ能力を持つ。

2026年には年12回打ち上げへ

5カ月前の7月12日、ランドスペースは「朱雀2号遥2」を打ち上げ、液体酸素メタンロケットとして世界初の軌道投入に成功。しかし商用衛星は搭載していなかった。今回の打ち上げは、朱雀2号にとって2回連続、商用衛星を搭載した状態では初めての成功となった。

ランドスペースは、2024年に朱雀2号の打ち上げを3回計画している。その後は毎年倍増させ、2026年には年間12回打ち上げる計画だ。

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