ホンダが「フィットシャトル」発売。事前受注の9割がHV車

ホンダが「フィットシャトル」発売。事前受注の9割がHV車

ホンダは16日、新型コンパクトカー「フィットシャトル/フィットシャトルハイブリッド」を発売した。当初は3月に投入予定だったが、東日本大震災の影響で延期されていた。

フィットシャトルシリーズは、「フィット」をベースに荷室を広げたワゴンタイプ。全長4410ミリメートル×全幅1695ミリメートルと5ナンバーサイズに収まる大きさながら、燃料タンクを床下に収納するフィット独自のレイアウトを生かし、荷室容量590リットル(ガソリンエンジン車)と大容量を確保。ミニバン等比較的大きな車からの乗り換えなど、消費者のダウンサイズ志向を狙う。

価格はガソリンエンジン車が161万円から、ハイブリッド車が181万円から。従来の「フィット」に比べ大型化したものの、エンジンの摩擦損失やフロントブレーキの回転抵抗などを低減することで、ガソリンエンジン車の燃費は1リットルあたり18・6キロメートル(JC08モード)、ハイブリッド車は25キロメートル(同、ハイブリッド車)を実現。ベース車の「フィット」と同等とした。

販売計画は月間4000台。すでに発売前に7000台の事前受注があり、そのうちの約9割がハイブリッド車という。

ホンダでは震災に伴う部品不足から生産停滞が続いてきたが、国内は6月下旬、海外では8~9月に生産が正常化する。16日、東京・青山の本社で開かれた会見には伊東孝紳社長も出席。「これまで復旧に必死に取り組んできた。正常化のメドがたった今、これからやるぞという思いでいっぱい」と語った。

フィットシャトルシリーズは当初、埼玉製作所(埼玉県狭山市)で生産予定だったが、震災による電力不足や部品供給の制約等から急遽、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)へ生産移管した経緯がある。震災後、生産面で最初に判断したのがこの生産移管であり、通常3カ月かかるところを2カ月で実現したという。

「このサイズで自転車も乗る。簡単な引越しもできるのでは。時代の要求にマッチしたベストバイの製品」。伊東社長は商品力に自信を見せる。震災からの挽回のけん引役となるか。

(並木 厚憲 =東洋経済オンライン)

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