ドイツと日本「クリスマスマーケット」の決定差 ドイツ人がマーケットで幸福を得られる理由

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クリスマスマーケット
クリスマスマーケットはドイツ人にとって単なるクリスマス用品を買ったり、ホットワインを飲んだりする場所以上の意味がある(写真:筆者撮影)

東京・日比谷公園や横浜の赤レンガ倉庫など、「クリスマスマーケット」は日本でも数多く開催されるようになった。その起源はドイツ語圏にあり、有名な観光名所のクリスマスマーケットもある。

その一方で小さな都市で開催されているものも多く、こぢんまりとしているが、住んでいる人たちにとって幸福の冬のオアシスというような雰囲気がある。ドイツの人たちがいかにクリスマスマーケットを訪れることによって幸せを感じているか紹介したい。

マーケットのないクリスマスは考えられない

クリスマスマーケットとは、広場などで多くの屋台が出る文字通りマーケットだ。そこでは、クリスマスオーナメント、キャンドルなどの工芸品をはじめ、食べ物、飲み物などが販売されている。

スパイスを加えた赤ワインを温めたグリューワイン(ホットワイン)などはご存じの方も多いだろう。小さなカルーセルなどが設置されるところも多いが、大規模な市場になると大型の遊戯機器も見られる。この10年ほどでは、スケートリンクが併設されるケースもある。

クリスマスマーケット
レトロなカルーセルが市場の雰囲気を暖かくする(写真:筆者撮影)

大きな都市だと、11月末あたりから開かれる。ここで「クリスマスシーズン」を定義しておくと、12月の最初の日曜日からがシーズンとなる。キリスト教起源の行事になると日曜日が基準になっているものが多く、そのため年によって日が異なる。

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