市販の「総合感冒薬・痛み止め」購入時の落とし穴 薬剤師のアドバイスで「健康被害を逃れた例」も
今後は、さらにOTC医薬品が購入しやすくなりそうです。
厚生労働省では現在、OTC医薬品の販売方法などに関する話し合いが行われており、これまで対面での販売が求められていた要指導医薬品も、オンラインによる説明があれば購入できるようになるかもしれません。
家で薬が購入できる時代になっても
どこに住んでいても、体がつらくて薬を買いに出かけられない状態でも、自宅にいながら薬を手に入れられるようになるのは大きなメリットです。
しかしその一方で、薬剤師に十分な相談をしないまま薬を使うことによって、前述のように「使用を避けるべきOTC医薬品を選択する人が出てきてしまうおそれ」があると、筆者は思います。
今後、すべてのOTC医薬品がオンラインで購入できることになっても、購入者と薬剤師との対話はあったほうが望ましいです。購入者が不安を相談できたり、薬剤師が「このまま薬を渡して大丈夫?」と気づいたりするきっかけになったりもします。
そうすれば、購入者は安心してセルフケアを実践していけるのではないでしょうか。
◇参考
・第56回日本薬剤師会学術大会 P-183「一般用医薬品の販売記録を用いたOTCプレアボイドの実態把握」(鈴木 伸悟1、西井 涼香2、勝俣 水稀1、藤田 勝久1、 田坂 祐一2/1有限会社ウインファーマ、2就実大学薬学部 臨床薬学研究室)
・第10回医薬品の販売制度に関する検討会 資料5(厚生労働省)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら