男1人旅で「葉山女子旅きっぷ」を満喫、意外な魅力 果たしてきっぷ代3030円の「元は取れた」のか?

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高射砲陣地が築かれるだけのことはあり、この日1日中見ていた富士山だが、ここからの眺めが最もすばらしかった。

さて、この富士の日没をどこで見るのか。葉山といえば海のすぐ背後に山が迫っているのが特徴だけにやはり高台から見たい。

そこで見つけたのが標高118mの仙元山展望台である。麓の風早橋バス停から徒歩20分ほどきつい上り坂を上がると、眼下に葉山の市街地、そして海の向こうには富士山の勇姿がそびえる。ここには誰が設置したのか、アルプスの少女ハイジに出てくるような長いブランコもあり、文字通り絶景を楽しみながら揺られる楽しみもある。

日没にあわせて118mの仙元山展望台へ。風早橋バス停から20分ほど歩くとこの景色にたどりつける(筆者撮影)

旅の最後はコーヒーで締めくくり

旅はやはり真っ当なコーヒーで締めくくりたい。そこで、2022年2月に行って気に入った、コスタリカのスペシャルティコーヒー専門店「カフェテーロ葉山」へ。

コスタリカのスペシャルティコーヒー専門のカフェテーロ葉山。裏通りにこうした店があるのも葉山の魅力だ(筆者撮影)

築100年以上の古民家を改装した店内は、店主の大下力さんのさりげない感性が光る。暮れる時間を楽しみながら、大下さんとコスタリカの話などをして「女子旅」を終わりにした。

カフェテーロ葉山の店内(筆者撮影)

この日「葉山女子旅きっぷ」で利用した交通費や食事代などを合計すると8800円。きっぷ代は3030円だったから約66%引きだった計算となる。前述したクルーズを利用していれば、割引率はさらに上がっただろう。

老若男女を問わず、かながわ鉄道割が有効なうちに、葉山に足を運んでみてはいかがだろうか。 

橋賀 秀紀 トラベルジャーナリスト

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はしが・ひでき / Hideki Hashiga

東京都出身の50代。早稲田大学卒業。「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かける。訪問国は130カ国。共著に『エアライン戦争』(宝島社)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載した。Yahoo!ニュース エキスパート。記事の内容についてのお問い合わせ・取材の依頼などについてはこちらまで。

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