単純往復でもお得、JR「秋の乗り放題パス」活用法 遠方への旅行や「乗り鉄」以外も便利に使える

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青梅線 秋
秋の青梅線。JR「秋の乗り放題パス」は遠方に旅行しなくても活用法次第でお得になる(写真:ppp/PIXTA)
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秋の連休は、旅行はもちろん、お住まいの都市圏内でのお出かけをされる方も多いのではないか。そんな方は首都圏ならJR東日本の「のんびりホリデーSuicaパス」(2670円)、中京圏ならJR東海の「青空フリーパス」(2620円)、関西圏ならJR西日本の「関西1デイパス」(3600円)の利用を思い浮かべると思うが、ここでJR線内に限ってはほぼ同じ効力があって安い、意外な切符の活用を提案したい。「秋の乗り放題パス」の活用である。

秋の乗り放題パスはJRの普通・快速列車のみ連続する3日間乗り放題切符で、3日分でお値段7850円。1日あたり2617円である。そのため「学生の長距離貧乏旅行向け」「乗り鉄が使うもの」というイメージが強いのではないか。

70.1km以上なら単純往復でもお得

だが「3日間有効のJR都市圏パス」と思えば、旅行はしない、私は鉄オタでもないという方にとってもなかなかいい商品ではないだろうか。前述の各都市圏のフリー切符の値段より若干安く、とくに関西の人にとっては大幅に安く関西圏内のおでかけに活用できる。また、宇都宮や高崎がエリアに含まれていないのんびりホリデーSuicaパスと違い、乗り越し区間の精算運賃の心配も不要だ。

都市圏内での日帰り単純往復でも片道1309円以上の区間(片道営業キロ70.1km以上の区間)なら元が取れる。幹線運賃で71〜80kmだと1340円。往復では2680円で、秋の乗り放題パス1日分2617円で出かければ若干安くなる。これなら秋の休日のお出かけや複数箇所への営業回りといったビジネスにも使える。

ただ、70.1km以上でも比較的運賃が安い電車特定区間内で完結する場合は片道1309円に達しない場合があるので、運賃を確認のうえ利用を検討していただきたい。

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