単純往復でもお得、JR「秋の乗り放題パス」活用法 遠方への旅行や「乗り鉄」以外も便利に使える

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横浜への単純往復でおトクになるエリアは結構広く、宇都宮線なら白岡駅、高崎線なら桶川駅、常磐線ならひたち野うしく駅、総武線は都賀駅、京葉線は蘇我駅からでも秋の乗り放題パスのほうが安い!

横浜駅との単純往復、この駅以遠ならおトク
(片道営業キロ70.1km以上の区間)
東海道線:湯河原 70.3km
上野東京ライン(宇都宮線直通):白岡 72.3km
上野東京ライン(高崎線直通):桶川 70.9km
上野東京ライン(品川から常磐線):ひたち野うしく 70.5km
横須賀線・総武線:都賀 72.2km
東海道線・京葉線:蘇我 71.8km
横浜線・中央線:四方津 71.0km
※東京―横浜間28.8km・千葉―横浜間68.0km

ではこの3日分をどのように使えるか。例として、池袋または西武線や東上線沿線にお住まいで、池袋からJRを利用する方がお出かけする場合を考えてみた。

1日目:伊豆半島で磯釣り!
池袋—伊東往復4620円が2617円に(2003円おトク)
2日目:8月開業の宇都宮ライトラインに乗りに行こう!
池袋—宇都宮間往復3960円が2617円に(1343円おトク)
3日目:ひたちなか海浜公園でコキア観賞!
池袋—勝田間往復4620円が2617円に(2003円おトク)

3日間総計1万3200円が7850円と、4割以上も安く済み、金額にして5350円もおトクだ! ちなみに3日間すべて帰りをグリーン車にしても、土休日なら2400円の追加料金で済み、それでもなお3000円近くお金が浮く。これなら遊び疲れたときや大きな買い物を持ちながらの帰宅でも安心だ。

関西圏は大阪―姫路往復でもお得

大阪駅を中心とした関西エリアなら、近江八幡、姫路、敦賀といったエリアへのお出かけに使える。近江八幡から大阪まで往復3040円のところが秋の乗り放題パスなら2617円となり、423円おトクだ。姫路から大阪も3040円なので同様となる。パスは乗り放題なので、単純往復だけでなく大阪市内の複数の駅で乗り降りできる。活用法次第では1000円くらいトクするかも?

なお、阪和線方面は和歌山までは通常運賃の往復のほうが安いが、和歌山から各線に乗り継いで最初の停車駅から先(例えば紀勢線など)の区間は、秋の乗り放題パスのほうが安くなる。

大阪駅との単純往復、この駅以遠ならおトク
(片道営業キロ70.1km以上の区間)
JR京都線・琵琶湖線:野洲 72.5km
JR京都線・湖西線:和邇(わに) 70.8km
JR京都線・草津線:石部 74.1km
JR京都線・嵯峨野線:八木 71.0km
JR神戸線:加古川 72.2km
福知山線:下滝 76.4km
関西本線:伊賀上野 76.9km
秋の乗り放題パス 大阪駅単純往復でお得になる区間
大阪駅からの単純往復で、通常の切符より「秋の乗り放題パス」がお得になる区間(筆者作図・編集部加工)
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