ジムニー/ハスラー/クロスビー買っているのは? 「スズキのSUV」4車種の特徴を購入者から分析

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次に紹介するのは、現在の愛車を「購入しようと考えたきっかけ・情報源」のデータだ。生活者は毎日数えきれないほどの情報に接触しており、その中で自分に必要なものとそうでないものを取捨選択している。

ここでは、情報に接触するパターンを2つに分けて分析した。1つめは、「自ら取りに行く情報」、2つめは「受動的に受け取る情報」だ。では、4車種それぞれの特徴を見てみよう。

まずジムニーとジムニーシエラは、「自動車専門誌の記事」「Webの記事」といった、2つのパターンのうちの「自ら取りに行く情報」がやや高く出ている。クルマ好きや、情報感度の高い人が多いと推察される。

ジムニーシエラ(写真:スズキ)
ジムニーシエラ(写真:スズキ)

一方、ハスラーとクロスビーは「テレビの広告」「営業スタッフの話」といった「受動的に受け取る情報」が高く出ている。4車に共通するのは、「メーカーのホームページ」「ショールーム」が2~3割程度と高めに出ていることだった。

このように、購入のきっかけとなる情報源を確認することでも、買い手のキャラクターを車種別に見ることができる。

軽自動車と登録車それぞれの購入理由

今回の分析対象は、軽自動車が2車種、登録車が2車種だが、「軽自動車か登録車か」は購入者にとって大きな要素の1つである。最後にこの点について確認してみよう。まずは、それぞれの購入理由の選択肢の中から。

「大きさに関係なく、この車が気に入った」に着目すると、ジムニー、ジムニーシエラの2車種のスコアが高い。「とにかくジムニーが欲しかった」、という気持ちが見て取れる。

一方、軽自動車のハスラー購入者は、「燃費が良い」「車両価格が安い」「高速代が安くすむ」「軽自動車でも室内が広い」といった、デキの良い軽自動車の特徴としてよく表れる要素のスコアが高い。

見方を変えれば、ジムニーが特別なのであって、ジムニーほど尖ったキャラクターを持たないハスラーが、このように選ばれることは納得がいく。

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