ジムニー/ハスラー/クロスビー買っているのは? 「スズキのSUV」4車種の特徴を購入者から分析
続いて「実際に支払った価格」のデータを確認しよう。メーカーサイトで確認できる車両本体価格ではなく、オプションなどを考慮した実購入額を見ていく。
「値引き前車両本体+オプション価格」を見てみると、軽自動車のジムニーとハスラーが200万円程度で、登録車(普通車)のジムニーシエラとクロスビーは250万円程度となっている。
値引き額はクロスビーが約20万円であり、その他の3車種は10万円前後だ。特にジムニーは大人気モデルゆえに値引きが渋いことがわかる。
先ほど見た通り、ジムニーの「ぜひこの車種に」が8割超のため、値引きの大小は購入意思へそこまで影響を及ぼさないのであろう。納期の長期化もあいまってジムニーの中古価格は高止まりしており、買い手としては悩ましい状況が長く続いている。
購入しようと思ったきっかけは?
続いて、「購入者の性別構成」「購入者の年代構成」を見てみる。ジムニーとジムニーシエラの男女比は、約7割が男性で、ハスラー、クロスビーは男女半々。クロスビーの女性比率の高さは、興味深い。
全長3760mm、全幅1670mmのボディサイズは、トヨタ「ヤリス」やホンダ「フィット」といったコンパクトカーよりも小さく取り回しに優れ、一方で全高は1705mmもあってアイポイント(目線)は高く、小柄な女性でも運転しやすいことが、女性人気につながっているのだろう。
クロスビーは、これまで日本でラインナップのあまりなかった、“コンパクトで車高がやや高い”サイズであり、未開拓な市場へのモデル投入が功を奏しているといえる。
「年代構成」を見ると、20~30代の割合が最も高いのはジムニーとクロスビーで、約3割。ジムニーシエラとハスラーは、50代以上がボリュームゾーンとなっている。
ハスラーの年代層が高いのは意外だが、この層は1990年代のRVブームを知っている世代であり、またスライドドアは不要と考えるニーズに合致しているのかもしれない。
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