EVシフトの影響があるのはエンジン関連企業だけではない。需要の変化を通じて自動車産業にかかわるあらゆる企業に影響を及ぼす。それは危機であると同時にチャンスでもある。自動車ピラミッドはどこに向かうのか――。

特集「EVシフトが揺るがす自動車産業ピラミッド」の他の記事を読む
高性能化要求が進んでいる
――EVが増えていくとブレーキメーカーにとってどういう影響がありますか。
摩擦ブレーキがなくなることは当面ない。ただ、求められる性能が変わってくる。大量のバッテリーを搭載するためEVはこれまでのエンジン車より重くなる。タイヤを回す力(トルク)も大きくなるので急ブレーキの性能はむしろ必要となる。
もう少し細かく説明すると、現時点ではEVは車体前方が重い"フロントヘビー”が主流であるため、フロント(前輪)ブレーキの高性能化要求が進んでいる。一方、リア(後輪)のブレーキは「回生ブレーキ」があるので、ブレーキに大きなパワーは求められない。そういった変化が起きている。
この記事は有料会員限定です。
(残り 2460文字 です)
【4/30(水)まで】 年額プラン2,000円OFFクーポン 配布中!
詳細はこちらから
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら