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外資系企業が次々と中国に見切りをつけるワケ 海外からの直接投資が「初めてマイナス」に

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中国から海外への投資は盛んで、直接投資全体での流出額は658億ドルと過去最大だ。経済成長が鈍化する中で人件費などのコストが上がり続けており、中国企業は海外市場に活路を見いだしている。

中国の今年の実質経済成長率は前年比で5%強に落ち着きそうだ。IMF(国際通貨基金)の予想では24年の成長率は4.6%に下がる。78年に改革開放政策が始まって以来、中国は高成長を続けてきた。00年以降の平均でも8%を超えているが、そんな時代がいつまでも続くはずはない。

中国では昨年に総人口が減少を始めた。習近平政権も、12年の発足当初から「新常態」を唱えて低成長時代への備えを進めてきたはずだった。しかし、経済発展モデルの転換は進まず、今までの「勝ちパターン」が通用しなくなっている。

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