長期低迷「中国スマホ市場」に底打ちのシグナル ファーウェイ「復活」でアップルのシェア低下も

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前出のカウンターポイントのデータによれば、ファーウェイの7~9月期のスマホ販売台数は前年同期比37%増加し、中国市場で12.9%のシェアを獲得した。一方、アップルの中国市場での販売台数は同じ期間に10%減少、シェアを14.2%に落とした。

ファーウェイの「Mate 60シリーズ」は、ハイエンドのスマホ市場でiPhoneのシェアを奪っているとの見方がある(写真はファーウェイのウェブサイトより)

アップルの7~9月期の販売減少は、iPhoneユーザーの多くが9月22日に発売された「iPhone 15シリーズ」を待っていた影響が大きい。

とは言うものの、「iPhone 15シリーズの需要の大部分は既存ユーザーの買い替えで、新規ユーザーの取り込み余地は限られている」と、カウンターポイントのシニア・アナリストを務めるイワン・ラム氏は分析する。

ファーウェイの販売拡大を楽観

一方、ファーウェイのハイエンド・スマホの販売について、中国のアナリストの多くは楽観的な見方を示している。

本記事は「財新」の提供記事です

「Mate 60シリーズの発売は、中国の消費者が過去数年買いたくても買えなかった(ハイエンドの)ファーウェイ製品への潜在需要を一挙に顕在化させた」。IDC中国のシニア・アナリストを務める郭天翔氏はそう話す。

天風国際証券のアナリストの郭明錤氏は、ファーウェイのスマホ販売台数が2023年の通期では前年同期比65%増の3800万台に達し、2024年には6000万台を上回ると予測する。

(財新記者:劉沛林)
※原文の配信は10月27日

財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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