「有給休暇が6週間」家族と一緒の時間が増えた オーストラリアに残る選択をした彼女のその後

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

実際、オーストラリアには、世界中から日本なら社会人の年齢の学生がたくさんやってきている。ビジネス系の学校から、食やバリスタのスキルを学ぶ学校、美容系の学校など、さまざまにある。

学ぶ内容にもよるが、数十万円の費用で通うことができる専門学校もある。実際、ワーホリビザが切れるタイミングで専門学校への入学を決め、そのままオーストラリアに残る選択をする人もいる。

また、オーストラリアの大学や大学院に入るという人もいる。社会人の学び直し、あるいは学歴を海外でさらに高める。そんな選択肢もあるのだ。ただし、ネックとなるのは、外国人には大学や大学院の費用はとても高額だということ。

学校にもよるが、年間300万〜400万円は覚悟しなければならないようだ。学費だけで、である。だが、ワーホリ中に大学院に行きたくなり、頑張って稼いで学費の大部分を貯めた、という人もいる。

そして大学院が始まれば、また稼ぎながら過ごせばいい。賃金が高いがゆえにできることかもしれない。

永住権取得を目指す人もいる。オーストラリアでは、永住権が取りやすい職業が明らかにされている。これは政府が発表しているのだ。例えば、医者や看護師、高度なスキルを要するエンジニア、会計士、シェフがそうだ。

さまざまな職業で永住権取得の道筋が作られている

実際、日本ではアグリ関連の仕事をしていたが、ワーホリでオーストラリアに惚れ込み、どうしても永住権が欲しいと、オーストラリアでシェフを養成する専門学校に入学。実際にシェフとなって、永住権を獲得した人もいる。他にも、さまざまな職業で、永住権取得の道筋が作られている。

2016年にワーホリでオーストラリアに入った後、現地で専門学校に入学して学生ビザに切り替え、その後、現地の大学を2年間で卒業。正看護師の資格を取得し、アデレードで現地の病院に勤務している女性にインタビューできた。山本瑠璃さんだ。彼女はすでに永住権も取得している。

「子どもの頃から英語や人道支援、ボランティアに興味があって、将来は海外で働きたいと思っていたんです」

そこで入学したのが、4年生大学の英米文学科。だが、英語だけ勉強することがやりたいことではないとすぐに気づき、人と触れあえる仕事、海外にも行ける仕事として選んだのが、看護師の道だった。

次ページ不安はあったけれど、ワクワクのほうが勝っていた
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事