代謝を上げ、無理なくやせる「超お手軽料理」の正体 「レンジで5分」必要な栄養をバランスよく摂れる

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40代からのダイエットには、カロリー制限だけではなく、PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物の比率)も重要です。

1日に必要なたんぱく質量は、約50gと言われています。鶏むね肉なら約1枚(250g)、魚(サバ)でしたら1切(300g)、卵7個、絹豆腐だったら3丁と1/3丁、納豆(45g)は7パック……。実はかなりの量を摂らなくてはならず、ほとんどの方が足りていません。

だからこそ、不足しがちなたんぱく質がしっかり摂れて、野菜も摂れる、煮るだけなので、揚げたり炒めたりすることも少なく、脂質も少なく低カロリーなスープがおすすめなのです。

加えて、スープのいい点としては、野菜からビタミンを効率的に取ることができること。ビタミンは熱や水に弱いものもあるのですが、スープだと汁に溶け出した栄養も残さず摂ることができます。また、年齢とともに身体の水分量は減ってしまうので、水分(スープ)を取ることでハリのある肌になり、体にたまった老廃物の排出も促して、巡りの良い体へと導いてくれます。スープにたんぱく質を入れることで、腹持ちも良くなります。

このようにたんぱく質、野菜、水分と、身体が必要としている食材をバランス良く摂れるのが、後述する「おかずスープ」です。

体が温まることで体温が上がり、代謝も上がる。しかもご紹介しているレシピは「5~10分」で完成する、「レンチンだけ」などの簡単なものばかり。毎日の食生活にスープを取り入れることでさまざまな不調改善ができるので、ダイエット目的ならずとも、ぜひ習慣化してほしいと思います。

たんぱく質が不足すると基礎代謝が下がる

管理栄養士として声を大にして言いたいのは、40代以降のダイエットには、カロリー制限だけではなく、「脂肪燃焼」に必須なたんぱく質の摂取が重要だということ。また、老化や病気予防に効果的な野菜類も忘れてはいけません。

私たちの体は、約60%が水分、残りの40%のうちたんぱく質が約15~20%を占めています。たんぱく質は、筋肉・肌・髪・爪・内臓などを作ってくれています。

そのたんぱく質が不足すると筋肉量が少なくなり、基礎代謝が下がってしまいます。基礎代謝が下がると、体を温めようと余分なところに皮下脂肪がついてしまったり、血行の悪い体になって脂肪が燃えにくくなったりしてしまうのです。

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