「NG記者」鈴木エイトが会見で聞きたかったこと "心のケア"や"補償"が独り歩きしている

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このリリースが出る4日前、10月6日のことだ。NGリストに載った6人のうち5人が、「ジャニーズ事務所に真の説明責任を求めるジャーナリスト有志」として東山紀之社長への質問状を公開した。会見のやり直しや白波瀬傑元副社長の会見参加など、5つの質問・要望をしている。回答期限を10日に設定していた。

なお、私はこの公開質問状に、6人のNG記者の中で唯一、名を連ねていない。それは、私は連名ではなく自分のやり方で追及したいとの思いからだった。

逸失利益の補償は必須

もし私が10月2日の会見で指されていたら、藤島ジュリー景子代表取締役が手紙の中で述べた「法を超えた救済」の具体的な中身を聞いていた。

「法を超えた救済」に触れたジュリー氏の手紙

未成年のときに性加害を受けたことでいまだに仕事に就けない、不眠が続いている被害者をどう救済するのか。「心のケア」や「補償」という言葉が独り歩きしている。具体的な中身の説明もなく使われている。

一方で、タレントを続けていたら得られていたであろう「逸失利益」については何も語られていない。それが気がかりだ。

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