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年々増える「古民家カフェ」が失敗しやすい2つの訳 歴史の遺産にあぐらをかいてはいけない

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オープン当初は地元紙なども取り上げてくれた関係で、お客様にも来てもらえたのだが、しばらくすると閑散とするようになってきた。

調べてみると、隣町で新しい古民家カフェができており、そちらのほうは盛況だという。

お客を取りもどすために、より美味しいものをより安く提供すべく、働く人数を減らし人件費を削減して対応するようにした。安さでは負けないようになったのだが、なかなかお客が戻らない状況が続いている。

いまは何とか補助金などで補塡しているが、このままでは経営が成り立たない状況になってしまいそうだ。

オープン当初に客が来たのはすごいこと

この事例は飲食店関係者であれば、絵に描いたような失敗事例だと思うだろうが、現実に存在する事例である。このケースは、補助金依存発想から生まれてしまったことも大きな課題なのだが、そういった指摘は他の書籍などに譲ることにして、ここでは古民家活用に関して考えてみたい。

Cさんの古民家カフェは、オープン当初には地元紙の取材も入り、お客にも来てもらえたとある。よくよく考えると、これはすごいことだ。普通、カフェを創業しただけでは地元紙が取材に来てくれて広報してくれることなどはない。どちらかといえば、こちらからお金を払って初めて取材してくれるほうが普通だろう。

これが実現できているのは、まちおこしのために開設されたのみならず、地域の特徴ある古民家を活用したことが大きい。要するに、この段階で普通のカフェとは違うものとして認識されているわけである。

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【カフェを差別化するための「歴史」】

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