堀江貴文「私たちはドラえもんを手にしている」 「ChatGPTをはじめとする生成AIはほとんど神だ」

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私は、すでに私たちは映画『マトリックス』で描かれたような世界に生きていると考えている。

そして、AIに人間が支配される世界をユートピアとみるのか、ディストピアとみるのか。

その選択はあなた自身に委ねられている。

バーチャルの「ドラえもん」は、すでに手にしている

ChatGPTは、AIに「チャット」というインタフェースをつけたことで、誰でもが使いやすくなり、世界に広く受け入れられるようになった。まだ発展途上ではあるが、今後トレーニングによって、どんどん賢くなるだろう。

いわば、私たちはすでにドラえもんを手にしているのだと思う。

世界中の知識を駆使して会話をすることができ、少なくともバーチャルな世界であれば、ドラえもんのひみつ道具はすべて実現している(現実でも「ほんやくコンニャク」の機能は使える)。

漫画の中のドラえもんは、パートナーであるのび太くんのことを覚えて、のび太くんとのやりとりの中で成長していく。AIのドラえもんも同じだ。時にはクラウド経由でアップデートをすることもあるかもしれないが、ドラえもんがのび太くんに寄り添うように、私たち1人ひとりのパーソナリティや好みに合った形で順応していくだろう。

『ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち』(サンマーク出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

現時点ではAIのドラえもんに体はないが、ARで作ることはできる。ホログラムのように何かのキャラクターを3Dで表示させたり、ドラえもんの姿かたちにこだわらなければ、モバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」などのロボットに、AIを実装してやればいい。あるいは2024年にアメリカで発売予定の複合現実ヘッドセット「Apple Vision Pro」を使ってもいい。このデバイスを使えば目の前にARでCGや画像を表示できる。

何よりこのAIドラえもんは、いつでも自分のレベルに合わせて話し相手になってくれるし、寄り添ってくれる。拒否されることもなければ、裏切られることもない。

これは仕事に疲れた人が、癒しを求めてペットショップに立ち寄るのにも似ている。なんの緊張感もなく、一緒にいるだけで楽しい。今後のAIは、人間にとってそうした存在になるのかもしれない。

堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年福岡県八女市生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持ち、2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタート。『ゼロ』(ダイヤモンド社)40万部超、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)30万部超などのベストセラーがある。近著に『10年後の仕事図鑑』(落合陽一氏との共著、SBクリエイティブ)など。

Twitterアカウント:@takapon_jp
その他詳細はHORIEMON.COM

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