何を隠そう、この文章自体ChatGPTが書いたものだ。一部は手を入れたものの、ほぼChatGPTが出してきたとおりの文章だ。
OpenAIが2022年11月にリリースしたAIチャットボット「ChatGPT」は、リリースからわずか1週間で100万人のユーザーを獲得し、2023年1月には1億人のアクティブユーザー数を記録した。
すさまじい速さで人類に広がった生成AIが世界にもたらすインパクトは活版印刷やインターネットに並ぶようなものなのか、もしくはそれ以上か。
AIはほとんど全知全能の神
あまり詳しくない方のために、ChatGPTを含む生成AIの話を簡単にまとめておこう。
生成AIは、Generative AI(ジェネレーティブAI)とも呼ばれ、新たなコンテンツを作ることができるAIのことだ。「ChatGPT」に代表されるテキスト生成AIをはじめ、「Midjourney(以下、ミッドジャーニー)」などの画像生成AI、動画生成や音声生成など、生成するコンテンツによって様々なものが生まれはじめている。
なかでもChatGPTは、インターネット上のテキスト情報から言葉のパターンを学び、私たち人間が普段使っている言葉で、やりとりができるようになった。
私はAIのことをほとんど全知全能の神だと思っている。かつて存在したどんな天才も、一生涯のうちに世に存在するほぼすべての文書やデータにアクセスすることはできなかったし、今後も無理だろう。AIにはそれができる。
皆さんは『マトリックス』という映画を観たことがあるだろうか? 1999年に公開されたウォシャウスキー兄弟(*)によるSF映画だ。
*公開時。現在はウォシャウスキー姉妹
主人公である「ネオ」は、伝説的なハッカーとして知られるモーフィアスと出会う。そこで知るのは、今自分が生活している世界は「マトリックス」と呼ばれる仮想現実であり、コンピュータとの戦いに敗れた人間たちは、仮想現実を見せられながら、機械を動かす動力源として利用されている、ということだった。真実を知ったネオは、コンピュータと戦うことを決める、というストーリーだ。
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