「小川町駅長に、という異動のお話を聞いたときは、ずいぶん遠くだなあと思ったんです。でも、実際に来てみるととてもよいところ。山があってのどかで、スーパーもホームセンターもあるし、川越特急に乗れば1時間ちょっとで池袋、しかも10両編成ですからね。都会なのに田舎、田舎なのに都会。どちらのよいところも持っている、そんな町なんです」
池袋から電車1本で到着
東武東上線小川町駅。その駅前の小さな町の中を歩きながら、こう話してくれたのは、佐藤修一さん。東武鉄道坂戸駅管区で小川町駅長を務めている。
小川町駅は、事実上の東武東上線の終着駅といっていい。ターミナル・池袋駅を出発する列車は、いちばん遠くまで走っても小川町駅が極限だ。
実際、東上線は小川町駅から先も線路を延ばして寄居駅が終点。ただ、広く一般に知られている東武東上線という意味では、小川町駅が終着駅といっても差し支えないだろう。
その小川町駅は坂戸駅管区に含まれる。さらに小川町駅のもとで、池袋からは直通して行くことのできない、小川町―寄居間の各駅も管理している。
今回は、佐藤駅長の案内を仰ぎつつ、途中のみなみ寄居までの旅をしてみたいと思う。
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