新NISA見据えて仕込む「10倍株」今から見つける技 数字やデータだけではない「いちばん大切なこと」
コカ・コーラはすごくシンプルなビジネスモデルです。水に砂糖と秘伝のスパイスを加えるだけ。バフェットはたとえふさわしくない人が社長になったとしてもつぶれない会社を選ぶべきだとも言っています。ビジネスモデルが複雑になればなるほど、経営者の手腕に業績が左右されてしまうからです。
シンプルなビジネスモデルなら、シンプルな投資ストーリーを描けます。バフェットがコカ・コーラの株を手放すのは、すなわちストーリーが崩れるとき。それは味が変わってしまい、自分が好きじゃなくなる、または、すごくからだに悪いという研究上の結果が出たときぐらいでしょう。
ほかの投資と異なり、株式投資はただ儲けたいという欲だけでなく、自分が好きで、応援したい気持ちが根本にあってほしいと願っています。そしてそのほうが成功しやすいとも思います。言い換えれば、すごくピュアなものなのです。
10倍株を探す旅は、まずはあなたの好きなもの、応援したくなる製品やサービスを思い浮かべることから始めてみてください。
ホームページに社長の顔が載っているほうがいい
「ひとり湯豆腐専門店・これから湯豆腐」を運営する株式会社ダイズ。調べてみると、発行株式の30%以上を創業者のイケメン若社長とその親族が持っているようです。
カルタくんは就職活動のとき、「オーナー企業は、出世もクビも社長の気分次第だからやめておけ」と友だちから言われたのを思い出しました。強い権限を持つオーナー社長が率いる企業は、投資するのを避けたほうがいいのか、カルタくんは気になっています。
A 迅速な意思決定で、高い成長を維持できるので10倍株に向いている。
B ワンマン社長に振り回され、優秀な社員が離れていくので向いていない。
カルタくん:イケメン若社長はまだ30代半ば。ホームページに大きな自分の写真を載せているので、少しチャラい感じがします。
エミン先生:ホームページに社長の顔が堂々と載っているのはプラスポイントだよ。腕のいいコックがオープンキッチンで料理するのと同じように、自分のビジネスにゆるぎない自信がないとできないからね。
カルタくん:でも筆頭株主でもあるイケメン若社長がなんでも一人で決めてしまうと、優秀な社員は力が発揮できずに離れていくのではないですか?