外国人投資家は意外にも岸田政権を支持している 「国策に売りなし」、10月は相場格言で攻めよう
石井久氏は“相場の神様”として証券界に名をはせている方であり、言わずもがなだが、株の真理をイチから教わり、今でも多くの知恵を拝借している。
また、清水一行氏は、大学1年のときに『小説 兜町(しま)』を読んで感激し、自宅(当時は作者名に住所もついていた)に押しかけてから、亡くなるまでお世話になった。営業成績に困ったときに注文をいただいたり、うるさい筋とトラブったときには話をつけてくれたり、娘の名づけ親になってくれたり、銀座の飲み方を教わったり……。なぜ、こんな若造に目をかけてくれたのか、本当に感謝に堪えない。
「ストを買うなら突入時だ」
その清水一行氏は生前「問題は発生したときが買い場だ。そこで勇気を出して買える力があるかどうかが相場で財を成す分かれ道」と言っていた。そして、当時よく起きていた企業のストライキを例に出し、「ストを買うなら突入時」と教えてくれた。
もちろん、これは突発的ネガティブ材料に対しての考え方である。ポジティブな材料、またはある程度のリスクとして事前に取り沙汰されていた場合などは「噂で買(売)って実現で売る(買う)」という格言もあり、1つ1つの判断は簡単ではない。だから相場は面白いのだ。
実際、今回のアメリカのケースでは、政府機関閉鎖の可能性は五分五分だったかもしれず、もちろんネガティブ材料だった。もし「閉鎖!」となって売られたら、そこは買い場と考えるのが「ストを買うなら突入時」の考え方だ。ひとまず45日間の余裕ができたわけだが、45日後にそのときがまたやってくる。今後の相場展開の中で、しっかり考え方を固めておくところでもある。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら