たとえば、実家が中華料理屋で、「僕、餃子つくるの得意です!」という人がいたとします。最初はほかの人に比べて有利ですから、餃子づくりはトントントンと進むでしょう。
「得意」は長続きしないが、「好き」は迷いがない
でも、いくら得意でも、餃子をつくるのが好きでなければ、途中で飽きて嫌になってきます。次第に「俺、何をやっているんだろう」というような思いになっていってしまいます。
一方、「僕、餃子をつくるのが好きです!」という人はどうでしょう。
最初は下手の横好きかもしれませんが、「好きなこと」なので嫌がることもなく、続けることができます。研究しながら、ああだこうだと毎日毎日、飽きることなくチャレンジします。
最終的には「得意な人」より「好きな人」が結果を出し、年月が経つほどその差が開いていきます。これが 「得意」と「好き」の大きな違いです。
さらに、「好き」を主軸に生きていると、迷いがなくなります。
たとえば、流行りのものがあったとします。そんなときは、みんなが流行りのもののほうに向いたら、一緒に追いかけたくなって、みんなと同じ方向に走り出してしまうのが人間の心理です。
とくに日本人は、「人と違うこと」をしていると不安になる国民性みたいなものがあります。
また、仕事でも勉強でも趣味でも、中途半端な気持ちのまま、親や先生に「こういう経験もしておかなければダメだ!」なんて言われて、流されてやっているとき、隣で楽しそうなお祭りみたいなことが始まったら、そちらに行きたくなりますよね。
それは 「迷い」があるからです。
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