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ミシェル・オバマが"怪物"と語る「不安な心」克服法 夫の出馬で「突然バイクで空中に放りだされた」

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いつでもどんなときでも、わたしの見た目が大嫌いだ。わたしが同僚に送ったメールが気に入らない。昨夜のディナーパーティーでのコメントも気に入らない。

わたしが全般にとても愚かなことを言うのが信じられない。毎日、“あなたは自分が何をやっているかわかってない”と諭そうとしてくる。毎日、わたしは彼女に口答えしようとする。少なくとも、もっとポジティブな考えで彼女の言うことを覆そうとする。それでも彼女はいなくならない。

不安な心はモンスターであり、わたし自身

彼女は、わたしが知るありとあらゆるモンスターだ。それにわたし自身でもある。

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でも時間が経つにつれて、彼女の存在をうまく受け入れられるようになった。かならずしもうれしいわけではないけれど、彼女がわたしの頭のなかに家を構えていることは認めている。それどころか、完全な市民権を彼女に与えている。そうすれば、名指しして読み解きやすくなるから。

いないふりをしたり、絶えず打ち負かそうとしたりするのではなく、不安な心がわたしを知っているのと同じぐらい、わたしも彼女を知るようになった。ただそうすることによってのみ、支配の手をゆるめさせて、目に見えやすい存在にできる。

動揺に襲われても、わたしはそう簡単に不意打ちは受けない。わたしにとって不安な心は、やかましいけれども影響はほとんどないもの──稲妻というよりは雷鳴──で、彼女の目的は骨抜きにされている。

否定や自己批判の声が頭のなかでうるさくなりはじめたり、疑念が大きくなりだしたりしたら、そのたびに少し立ち止まって、見たままにそれを呼ぼうとする。一歩ひき、親しみをこめて不安な心に話しかけて、なかばフレンドリーに肩をすくめ、ちょっとしたことばをかける。そんな練習をしてきた。

“あらこんにちは。また会ったね。

来てくれてありがとう。とても警戒させてくれて。

でもわかってる。

わたしにとって、あなたはモンスターじゃないって”

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