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ミシェル・オバマが"怪物"と語る「不安な心」克服法 夫の出馬で「突然バイクで空中に放りだされた」

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いまでもわたしは、バラクとわたしが空飛ぶバイクを着地させられたことに少し驚いている─―ホワイトハウスへたどり着き、8年を無事に終えたことに。でも、なんとかわたしたちはやり遂げた。悪い知らせがある。だからといって、わたしの人生から不安や疑念がなくなったわけではない。いい知らせもある。もう自分の考えのせいで怖じ気づくことはなくなった。

ホワイトハウス(写真:Tonic Sonic/PIXTA)

不安な心とは、知り合いになっておく価値がある。わたしはそう信じるようになった。なぜ?

ひとつには、それがいなくなることはないから。不安な心を追いだすことはできない。多かれ少なかれ心理に組みこまれていて、足を踏みいれるすべての舞台に、足を運ぶすべての仕事の面接に、加わるすべての新しい人間関係についてくる。いつもそこにいて、口をつぐむことはない。

不安な心と58年間一緒に生きてきた

不安な心は、子ども時代に経験していたのと同じ自衛本能――雷雨のときに泣いたり、ショッピングセンターでサンタの膝に無理やり座らされたときに金切り声をあげたりしたのと同じ本能――で、いまはあなた自身と同じく、成長してもっと洗練されているだけだ。

それに、これまでの人生で居心地の悪い状況をいろいろ押しつけてきたことを考えると、不安な心のほうも、あなたにかなりむかついているにちがいない。

すでに書いたように、不安な心はあなたをバイクからおろし、家のソファに座らせておこうとする。

つまり不安な心は、あなたが選んだわけではない人生のパートナーだ。念のために言っておくと、向こうもこっちを選んだわけではない。こっちは最低だし、だめ人間だし、あまりかしこくないし、それに加えて、何ひとつちゃんとできないのだから。まじめな話、どんな理由であれ自分のことを選ぶ人なんているわけがない。

身に覚えがある? わたしにはある。

わたしは、不安な心と58年間一緒に生きてきた。仲はよくない。彼女のせいで落ちつかない気分になる。彼女は弱いわたしを見るのが好きだ。膨れあがった巨大な書類ばさみを持っていて、これまでにわたしが犯したまちがいと過ちを逐一そこに記録している。そして絶えず世界に目を走らせて、失敗のさらなる証拠を探している。

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【わたしの見た目が大嫌い】

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