ヤマは6月?日本株のカギ握る「あの相場」 2万円回復の日経平均、今後はどうなる

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5月19日付けの日経新聞によると、上場主要企業の前2015年3月期は4.2%増収、5.9%経常増益(連結)となり、経常利益はリーマン・ショック前の2008年3月期の最高益を上回ったそうです。

輸出株のカギは、為替が握っている

円安と北米販売が好調だった自動車や電機の好調がけん引しました。今期も8.7%増益と2連続で過去最高を更新する見込みです。特に、製造業は、13%増益と非製造業の1.4%増益に比べると増益率が高まる予想ですが、前期けん引した自動車や電機は減速する見通しになっています。

もし幅広い業種に波及効果が高い自動車が減速すれば、製造業全体の下方修正リスクはありますし、ここから円高が強まれば、製造業がけん引する構図はあやうい、ということになります。筆者は結局、良いと見込む製造業が予想ほど良くなく、微増益予想の非製造業が予想よりも良くなる逆転現象が起きるような気がします。なので、今後の相場展開は押し目があったら買えるのは内需株の方ではないかと考えています。

「会社四季報オンライン」で、ドル円相場の日足チャートをみてください。昨年12月に1ドル=121円台後半の高値をつけてから、120円前後でレンジの狭いほぼ横ばいの推移が続いています。

なぜでしょうか?理由はいくつか考えられますが、過去に動いたことがある「値幅分」の円安が進んだためだと思います。これをチャート上の習性値幅といいます。

どういうことかといいますと、かなり前のことですが、1998年8月のドルの高値からの最初の大きく振れた円の上昇幅45.92円分、1995年4月のドルの安値~1997年4月高値までの円の下落幅46.38円分を「習性値幅」(過去につけたことのある重要な値幅)とします。

例えば、2011年10月のドルの安値から、その習性値幅と同じ幅だけドル高(円安)が進んだとすると121.47~121.93円となるように、現在のレンジ相場の高値と概ね一致することがわかります。

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