おもろすぎっ!「本当にあった医学論文」 「ネクタイは医学的によくない」など154編
咽頭痛が頻繁におこり、って、そらそうやろ。それくらいはガマンしてもらうとして、注意散漫な時や複数の剣を呑む時、食道穿孔(しょくどうせんこう)を引き起こすことがあるらしい。食道穿孔の予後は良好とあるけど、ほんまですか? ひょっとしたら、食道穿孔で死んでしまったら、アンケートに答えられないからだけとちゃいますか、とつっこみたくなる。
アンケートに答えた剣呑み師たちの平均身長が176センチで体重が79キロと、やや肥満気味であるという貴重な情報も含まれている。また、剣呑み術の習得には数カ月から数年におよぶトレーニングが必要らしい。危険なだけでなく、習得するのが困難な職業なのである。ほんま、どうでええけど。
思わず読んでみたくなる、さまざまな症例
適当にタイトルを拾っただけで、
……などなど、思わず読んでみたくなる論文ばかりだ。
論文紹介タイトルがちょっと弱気な感じがするのには理由がある。
これらの研究は、もちろんエビデンスに基づいたものであり、きちんとした統計処理がされている。その結果、統計的に有意な違いがある、と結論されてはいる。いるのではあるが、まぁ、ぎりぎりの違い、っちゅうのもたくさんあるのであります。「ウソは3種類ある:ウソ、まっかなウソ、そして統計」というところなのであります。
だからであろう、冒頭にちゃんと書いてある。
“この書籍はあくまで読み物であり、論文の内容について医学的な妥当性を保証するものではありません。実臨床に決して応用しないようお願い申し上げます。”
著者の倉原センセの良心が伝わってくるではないか。ま、書かなくとも、応用するようなお医師さんはおらんだろうけど。
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