「大宮駅は改札口がいちばん前にあるだけですから、どうしてもお客さまも列車の先頭に集中するんです。なので、少しでも分散してご乗車いただけるようにお願いしています。ラッシュ時間帯を過ぎても大宮方面に来られる方が多く、夕方以降になるとその逆、大宮駅から帰宅される方が多くなります」(熊倉管区長)
ちなみに、沿線でのイベント開催などで大宮駅から乗車する人が多くなるときは、乗車客と降車客がホームの上で輻輳し、駅を預かる熊倉管区長としてはなかなか気を揉むことになるのだとか。いったいどんなイベントが……というと、大宮駅を出て2つ目の駅、大宮公園駅である。
「大宮公園駅はその名の通り大宮公園の最寄り駅でして、公園の中にはサッカー場や野球場があります。Jリーグやプロ野球の試合開催日には多くのお客さまにご利用いただく駅ですね」(熊倉管区長)
「パーク」へのアクセスを担う
大宮公園は、いわば氷川神社の境内とひと続きになっているさいたま市民憩いの場だ。NACK5スタジアム大宮と呼ばれるサッカー場はJリーグ・大宮アルディージャのホームスタジアム。大宮公園野球場でも年に数回、プロ野球・埼玉西武ライオンズの主催試合が行われる。もちろん、公園には日常的な利用者も多く、そうした人たちのアクセスを担っているのが大宮公園駅、というわけだ。
「あと駅の北側には大宮盆栽村があるんです。遠方から訪れる観光のお客さまも増えてきています」(熊倉管区長)
大宮盆栽村は、もともと東京・駒込付近に集中していた園芸業者たちが関東大震災を契機に移転してきたことに始まる。一帯の住所も「さいたま市北区盆栽町」といい、いわば盆栽の聖地である。観光地が少ないなどといってスミマセン、アーバンパークラインは大宮駅のすぐ近くに、これだけの“見どころ”を抱えていたのである。
「ただし、あとは住宅地ですね。大宮駅が管理している駅でいうと、北大宮駅はいちおう氷川神社の最寄り駅ではあるのですが、参詣する方は大宮駅から参道を歩くことが多いですし。大和田駅は、大和田公園が近い。夏には大宮公園駅と大和田駅の間の田園地帯が会場になって、花火大会もやっています」(熊倉管区長)
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