最上もが「前向きなネガティブ」な彼女の生き方 ダメダメと言いながらやっぱり前に進んでいる
『さらば雑司が谷』『タモリ論』などの著書で知られる作家の樋口毅宏さんが、時代の先端を走る女神たちの魅力を掘り出す新連載対談企画「樋口毅宏の手玉にとられたい!」。
今回のゲストは、タレントの最上もがさん。アイドルグループ「でんぱ組.inc」で活躍後、独立。2020年にはシングルマザーになり、今は子育てにも忙しい最上さんに対して、樋口さんもふたりの子育てに奔走するバリバリの現役主夫。子育て話で共感できるところが大いにありそうです。
「自分は誰にも愛されないと思ってしまう」(最上)
最上もがさん(以下、最上):奥様との対談記事を読みました(こちら)。めちゃくちゃ面白かったです! 「子供が欲しいけど、籍は入れなくていい」って奥様の言葉がすごくいいなって。それでも結婚を選んだのは、奥様の立場として当時がそういう時代だったからなのか、今だったら結婚されてないのかな? と思いました。
樋口毅宏さん(以下、樋口):うええ~。読んじゃったんですか!……ありがとうございます。お目汚しで恐縮です。当時京都在住だった三輪記子とは、○フレ以上恋人未満の期間が1年弱あったんです。それである時「樋口さんの子供が欲しいです。一切迷惑はかけません」と言われて、いざ子供ができたら、妻の所属する松竹芸能からの指示で籍を入れることに。気づいたら京都に移り住み、僕が子供の面倒を見て、子供も2人に増えていました。だから「お前は本当に三百代言(嘘つきの弁護士)だぞ」っていつも言ってます。