アル/ヴェル「買う前に知りたい」10の注意点 あえて伝えるネガティブポイントとベストバイ

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アルファードに、19インチタイヤを装着したい場合も同様だ。アルファードエグゼクティブラウンジには、19インチアルミホイールを3万3000円でオプション装着できるが、これは単純にタイヤサイズが変わるだけ。

フロントパフォーマンスブレースや周波数感応型ショックアブソーバーは備わらないため、同じ19インチタイヤを装着しても走りのバランスはヴェルファイアに劣る。19インチタイヤを求めるなら、走りのバランスを総合的に高めたヴェルファイアを選びたい。

ヴェルファイア Z プレミアのエクステリア(写真:トヨタ自動車)
ヴェルファイア Z プレミアのエクステリア(写真:トヨタ自動車)

ただし、乗り心地を含め、走りのバランスが総合的に優れているのは、アルファード「ハイブリッドZ」だろう。

乗り心地だけで選べばエグゼクティブラウンジだが、タイヤサイズが17インチとなるからコーナリングなどでの操縦性など、“曲がる性能”で劣るため、アルファードのエグゼクティブラウンジを買うなら、後輪をモーターで駆動する4WDのE-Fourを推奨したい。

注意点8:納期が長く受注停止中のディーラーも

2023年7月下旬時点では、アルファード/ヴェルファイアとも納期が長期化している。納期をたずねると、返答の内容は販売会社によって異なり、「納期は約1年」「受注枠の上限に達したから受注を停止しており、再開時期は不明」といった話が聞かれた。いずれにしても、すぐに手にすることは困難だ。

一方で、定額制カーリースのKINTOは納期が優遇されており、ヴェルファイアは9〜10カ月、アルファードはガソリンが6〜7カ月、ハイブリッドは9〜10カ月で納車できるとしている。

ただし、KINTOは契約期間満了時に車両を返却しなければならず、気に入ったとしてもそれ以上、長く乗ることはできない。また、盲導犬を含めて動物の同乗も禁止されているから、利用しにくいユーザーもいるだろう。

カーリースは原状回復の必要があるため過度なカスタムや汚損に注意する必要がある(写真:トヨタ自動車)
カーリースは原状回復の必要があるため過度なカスタムや汚損に注意する必要がある(写真:トヨタ自動車)

注意点9:これから登場する割安なグレードもある

現時点で設定されているグレードは、前述の通りアルファードがZとエグゼクティブラウンジ、ヴェルファイアはZプレミアとエグゼクティブラウンジのそれぞれ2グレードずつ。

いずれも売れ筋に絞った形で、ボディカラーもアルファードが3色、ヴェルファイアでは2色しか選べないが、受注状況と納期遅延が落ち着けば、中級グレードの「G」やプラグインハイブリッドを追加する。

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