「サムライ」写真家が追った欧州国際急行の記憶 イタリア「セッテベロ」走行中の運転台で撮影も
 
憧れの列車で陽気なクルーとの出会い
あの名画「終着駅」(1953年米伊合作、ヴィットリオ・デ・シーカ監督)で有名なローマ・テルミニ駅でしばし映画の真似事などをしていると、待望の憧れの列車「セッテベロ」ETR300形が入線してきた。
セッテベロといえば私がまだ少年だったころ、鉄道画家の黒岩保美さんや木村定男さんの描く絵本の挿絵でしか見たことのない列車で、前面に展望席を配したその特異なスタイルに憧れを抱いていた。
本来、セッテベロの乗車には事前に座席の予約が必要なのだが、私はそのまま飛び乗ってしまった。車内で車掌に尋ねると、 「問題ない、そこの座席に座ってください」との事なので一安心。しかし、私がこの座席に座っていた時間はローマ―ミラノ間の約6時間のうちの、たったの5分もなかったのだった。
 





 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












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