まるで宮殿、海外「超豪華列車」の圧倒的贅沢さ

スペインや南ア、「通」に人気のクルーズ列車

南アフリカの豪華寝台列車「ザ・ブルートレイン」のバーラウンジ車内(筆者撮影)
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コロナ禍という状況にあって、鉄道界に華やかさがないのはやむをえない。華やかさの象徴ともいえる鉄道各社自慢のクルーズ列車もしばらく運行ストップなどの話題が続いた。そこで今回は、コロナ禍を乗り越えた近い将来に自由な旅が再びできる日々が来ることを願って、世界各国の豪華列車の旅を記事で再現してみたいと思う。

代表格は「オリエント急行」

日本の本格的なクルージング列車、いわゆる豪華列車の幕開けといえるのは、ジョイフルトレインを除けば1988年に来日して日本国内を走った「オリエント急行」であろう。この列車はバブル絶頂期、フジテレビが開局30周年記念企画としてパリ発シベリア経由東京行きの国際列車として計画したものだ。しかし、日本の規格外の列車を国内走行させることは至難の業、誰もがその実現を疑問視した。

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だが、当時JR東日本の副社長で海外の鉄道にも造詣が深く、とくに欧州に深いつながりを持っていた山之内秀一郎氏(故人)が尽力し、来日と国内運行が実現した。軌間の異なる台車、連結器などの日本向け改造は日立笠戸工場で行われ、1988年10月24日、復活したD51形498号機に牽かれ上野駅を出発、日本一周の旅に出た。筆者はフジテレビの関連番組の監修と、オフィシャル写真家としてこのプロジェクトに加わった。

国内を走ったオリエント急行は同年12月25日に運転を終了、翌年1月には欧州に帰っていったが、国内では豪華列車再びの機運が高まり、JR東日本は1989年に本格的クルージング客車「夢空間」を登場させた。個室寝台車の「デラックススリーパー」、「ラウンジカー」、そして展望食堂車の「ダイニングカー」の3両からなり、おもに上野―札幌間の寝台特急「北斗星」に連結されて「夢空間北斗星」として運行された。内装は老舗百貨店、高島屋がデザインした。

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