「ウサギ・鳩・カエル」のガチ中華料理を食べてみた 日本でも提供する店が少しずつ増えている
都内では高田馬場にある『小米椒』、上野の『蓉城飯局』、茨城県つくば市にある『麻辣十食』などでウサギを使ったガチ中華料理を食べることができる。
ウサギ肉は脂肪が少なめだが柔らかく、鶏肉に近いような食感だ。炒めても煮込んでも美味しく食べることができ、激辛料理が多い四川料理とも相性がよい。
『小米椒』では塩漬けウサギの激辛炒めが、『蓉城飯局』や『麻辣十食』ではウサギの麻辣冷菜(中華料理で前菜として出る冷たい料理)などに加えて、四川名物の麻辣兔頭も提供している。(ウサギの仕入れ状況により品切れの場合も多いので、事前に確認が必要だ)
なお『蓉城飯局』ではスペイン産のウサギを、『麻辣十食』では秋田県産のジャンボウサギを使用している。『麻辣十食』のオーナーの孫麗さんは「当店では日本でもウサギを食べる習慣がある秋田県のジャンボウサギを使っています。なかなか手に入らない希少なウサギの頭も、数量限定で麻辣兔頭として販売しております。四川省ではよく食べられている料理で、とても美味しいのでぜひ食べてみてください」と話す。筆者も『麻辣十食』まで遠征に行き、ウサギ料理を食べたがとても美味しかった。
広東料理の鳩の丸焼き
鳩を使った料理も、提供する店が少しずつ増えている。中国の南部に位置する広東省や、香港などでは鳩の丸焼きが高級料理として食べられているが、東京で広東料理を扱う店でも鳩料理を見かけるようになってきた。
鳩もウサギと同じようにフランスなどで食べられている食材だ。もちろん日本の街中で見かけるような鳩ではなく、養殖した食用の鳩が食べられている。ガチ中華料理店で使用されている鳩は、中国から輸入したものがほとんどだ。
TIT TRADINGでは中国から鳩や乾燥松茸、トリュフなどを輸入し、卸売業者経由でガチ中華料理店に卸している。
同社代表取締役の陳静さんはもともと赤坂の有名広東料理店向けに中国から鳩の輸入をしていたが、品質がよいと口コミが広まり、卸売り業者にも卸すようになったという。
鳩は広東省の養殖場で養殖されたものを使用しており、今では日本で50店舗以上の中華料理店で使用されている。
ほかにも松茸やアミガサタケ、トリュフなどの高級食材を輸入しているが、国産やヨーロッパ産のものと比べると安いため、中華料理店だけでなく日本食やフレンチの店からもよく利用されているそうだ。
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