8月も続く?「体温超え猛暑」「記録的大雨」の今後 日本を襲う異常気象の原因をわかりやすく解説

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7月12日、東京都心は最高気温37.5℃を観測しました。7月18日に再び37.5℃まで上がり、16日から18日まで3日連続の猛暑日でした。

東京の最高気温(出典:weathermap)

連日の暑さが体に堪えた方も多かったのではないでしょうか。

17日は、全国に915地点あるアメダスのうち、647地点で最高気温30℃以上の真夏日、195地点で最高気温35℃以上の猛暑日を観測しています。

当日、全国32都府県に「熱中症警戒アラート」が発表されていました。

熱中症警戒アラートとは、国際的に用いられている指標である「暑さ指数(WBGT)」を基にしたもので、暑さ指数(WBGT)が「危険」ランクの中でも特にリスクが高いときに出ます。

発表されている地域は、気温だけでなく湿度も高く、積極的な熱中症予防行動をとることが推奨されています。例えば、不要不急の外出を控える、屋外やエアコンがない屋内の運動は原則中止や延期にするなど、危険な暑さを避ける行動です。

積極的な熱中症予防行動

□どうしても急ぐ用事などがある場合以外は、外出を控えよう

□部屋の中でも、エアコンやクーラーなどを使って、涼しくして過ごそう

□のどが渇く前に、こまめに水分をとろう

□家族や身の回りの人同士で、熱中症に気を付けるように声をかけあおう
~熱中症になりやすい人(高齢者、子ども、障害のある人、体調の悪い人など)がいる場合は特に~

□身の回りの暑さ指数(WBGT)に応じて、屋外や空調のない屋内での運動は、原則、中止や延期をしましょう


環境省「熱中症予防情報サイト」を基に編集部で作成

猛暑の原因は太平洋高気圧

広範囲で暑くなった原因は、太平洋高気圧です。

7月17日の天気図(出典:weathermap)

太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強まり、上空に暖気が流れ込んだことで厳しい暑さとなりました。山を越えた熱風が吹きおろす「フェーン現象」が加わり、さらに気温が上昇したところもあります。

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