世界の「幸せなシングル」が実践する6つの行動 自分のための家族を上手に「選択」すること

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ワークライフバランスとは普通、配偶者と子どもたちを中心にするものだと理解されている。このことは、シングルの人たちを非常に不利な立場に追いやる。しかし、幸福なシングルの人たちは、自分の家族を自ら選ぶことで自由を得たと感じることができている。自分が選んだ家族と一緒にいることで、シングルの人たちは、職場でこれまでと異なる姿勢をとり、残業を押しつけられないですむ理由を得ることができる。もちろん、もっと重要なのは、彼らが自分の選んだ家族のメンバーと交流し、おたがいに助けあえるようになることだ。

職場を友好的な環境に変える

最後の6つ目の戦略は「職場を社交的な環境に変える」というものだ。幸福なシングルの人たちは、職場の人たちとよくつながり、同僚のなかから継続的に新しい友人を見つけ出す。今のところ、雇用主たち、そして、プロフェッショナルな地位を獲得しようと努力しているシングルの人たち自身でさえも、友情の重要性を軽視しがちな傾向がある。しかし、幸福なシングルの人たちは、どこでも、職場環境のなかでさえも、友人を見つけることができる人たちである。

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未婚で37歳のスージーは、2つの仕事をかけもちしており、労働時間は長い。それでもバランスをとるために、職場の人々とつながるようにしている。

「私は週に5日働いていて、ひとつの仕事では週に3日、一日に約12時間働いている。だから、その職場には週に36時間いるわけだけど、友だちもいるし、創造性が必要な仕事だし、自分の好きな人たちと一緒にいられるのはいいことね」

職場に友人をもつことは、幸福なシングルの人たちがよいワークライフバランスを保つうえで、おおいに助けになっている。

これまでに述べてきた6つの要素をつなぐものは、広い視野で仕事をみる能力だ。シングルの人たちにも結婚している人たちと同じように要求があるということを、シングルの人たち自身、そして雇用側も理解し、行動していかなければならない。シングルの人たちは、余暇活動や社会的なイベントは、自分の生活やウェルビーイングにとって重要だということを説明してもいいと、自信をもって考えるべきだ。ワークライフバランスの実現に頭を悩ませるシングルにとって、ここで挙げた6つの戦略が役立つことがあれば幸いである。

エルヤキム・キスレフ 社会学者

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えるやきむ きすれふ / Elyakim Kislev

イスラエル・ヘブライ大学の公共政策・政府学部で教鞭を執る。マイノリティー、社会政策、シングル研究が専門。米国コロンビア大学で社会学の博士号を取得したほか、カウンセリング、公共政策、社会学の3つの修士号を有する。リーダーシップ、移住、社会・教育政策、エスニック・マイノリティー、グループ・セラピー、シングルなどのテーマで、多くの記事・書籍を執筆・編纂している。

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