世界の「幸せなシングル」が実践する6つの行動 自分のための家族を上手に「選択」すること

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シングルの人たちだって、友人たちや家族をないがしろにしようと思っているわけではない。それでも、成功したダイナミックなプロフェッショナルとして認められたいと駆り立てる欲求のほうが、社会的な活動や関与を上回ってしまいがちだ。こうなると、仕事はプライドと幸福感の源ではあるにしても、バランスのとれた健康的な生活を妨げる障害ともなり、結局、幸福感を低下させることになってしまう。

真のワークライフバランスとは

ここで大きな問題となるのは、さまざまな人たちにとって、特にシングルの人たちにとって、仕事と生活のバランスとは何を意味しているのかについての誤解である。結婚を中心に考える現代社会では、研究者たち、ジャーナリストたち、政策立案者たちが仕事と生活のバランスではなく、仕事と家族のバランスについて語ることが多い。注意のほとんどが核家族に向けられ、人々は無意識に、「生活=家族」と解釈しているのだ。しかし、人のアイデンティティーというものは、多様な構成要素を含んでいる。レジャーや、教育関係の活動、コミュニティーへの関与、家の修理やメンテナンス、友情の形成などだ。

その意味では、家族という領域のほかにも、注意を払い、時間を配分すべき領域は複数ある。家族の領域においても、シングルの人たちが、結婚している人たちよりも多くの時間を割いて親の面倒をみていることもあるが、この事実は平均的な雇用主からは無視されている。だから、雇用主も、シングルの人たち自身も、シングルの人たちの仕事とそのほかの活動とのあいだで、注意してバランスをとらなければならない。

私がおこなったインタビューからは、幸福なシングルの人たちは、仕事のストレスに対処し、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)と幸福を向上させるために、6つの戦略を用いていることがわかった。

1つ目の戦略は、「仕事と健康的なタイプのレジャー活動とのバランスを保つ」ことだ。そこには、真剣で充実した趣味(ガーデニングやダンスなど)も、短期的で気楽なレジャー(映画を見に行く、美術館を訪れる、など)も含まれる。

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