日本人の仕事満足度が今後上向くと期待できる訳 「熱意あふれる会社員」割合は145カ国で最低だが
一方、大半の回答者は、仕事満足度が「低い」現状と理由を以下のように訴えていました。
「当社では、人事制度や職場運営ルールが意味もなくコロコロと変更されています。とくに評価が不公平で、頑張っても報われないので、優秀な若手ほど会社に見切りをつけて辞めています」(商社、40代)
「新卒採用を絞った影響で、自分の下に若手がなかなか入らず、先が見えない下働きを続けています。長時間労働が続き、私だけでなく職場全体が疲弊しきっています」(重機メーカー、20代)
「上司が自分のことだけ考えていて、メンバーをちゃんとケアしていません。そのため、職場はバラバラで、雰囲気が悪く、会社に行くのが億劫です」(通信、30代)
「若手や中堅には優秀な人材がそこそこいるのに、ゴマすりの無能な人材のほうが昇進しています。経営者も公私混同が激しく、従業員からまったく信頼されていません」(エネルギー、50代)
「会社が面白くない、仕事が面白くない。給料が安すぎる。いろいろありますが、とにかくやる気がしません」(部品メーカー、20代)
マネジャーの意見は?
では、従業員を雇用し、管理する立場の人事部門は、問題と原因をどのように捉えているのでしょうか。大手・中堅企業の人事部門の責任者・マネジャー37名にヒアリングしました。
「満足度調査をし、従業員と面談し、原因の把握に努めています。ただ、部門・役職・性別・年齢などで傾向が毎年のように変わり、理由を分析できていません。したがって、対策のほうも迷走しています」(旅行)
「当社では、若手の満足度が低く、離職率が高まっているので問題視しています。離職した元従業員をフォローしているのですが、仕事・評価・環境・報酬などいろいろな問題が指摘されており、これだという原因はわかっていません」(小売り)
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