自家発電機のレンタルで機会損失防ぐ、投資回収は十分可能だ--外食で急成長するエムグラントフード・井戸実代表

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--自家発電機のレンタルはどんな契約形態となるのでしょうか。

リース会社を通じて、手配している。ただ、何台確保できるかはわからない。4月末に判明するが、全部確保するのは難しそうだ。出力数は125~150キロワットで、停電中のみ、非常用での使用を想定している。1台で1店舗の電力を全てカバーする予定だ。騒音制限の基準をクリアしているモノのみ使用する予定で、来店した顧客に説明し、近隣から問い合わせがあった場合も、説明して理解してもらう。基本的には夏場の計画停電時、顧客に涼みに来てもらう意味もあり使用するので、その利点を強調して説明したい。

--空調の温度設定はどうしますか。

通常は26~27度としている設定温度を28度にする計画だ。現在も行っているが、20時までは外灯のポール看板を消すなど、消灯は継続して行う。それでも1日に1~2件「お前のところは明かりをつけていてけしからん」という電話は入る。駐車場の照明を消すと、事故が起きるなど調整が難しい。ただ幸い、計画停電リスクの少ない土日祝日が繁忙時期に当たる。やらなくて良いわけではないが、自主的な節電の必要性は他と比べて低いのではとも見ている。

--足元の業況と、今後の見通しはいかがでしょうか。

3月は後半持ち直し、月次の既存店売上高は前年比ほぼ横ばいと悪くはなかった。足元は1割増と好調に推移している。自粛疲れの反動があるのかもしれない。アルコールをウリにした業態は厳しいだろうが、うちは食事がメインなので、これからも安定した売り上げは見込めると見ている。

(聞き手:二階堂 遼馬 =東洋経済オンライン)

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