女子大生悩む、「どうしたら親友できますか」 「人に興味を向ける」ことは時に危険をはらむ

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この記事は、テレビ、ラジオなど各種メディアで活躍する精神科医・名越康文の公式メルマガ「生きるための対話」からお届けします。(写真:Tokyo image groups / PIXTA)
[Q] 親友と呼べる友達がいない
大学2年生、女子です。
大学生活も(4月で)2年目に入りました。運動系のサークルに入り、仲の良い友人も十人以上できました。けれども、最近ふと気づいたのですが、自分には「親友」と呼べる友人がいない気がしています。何か困ったときに相談できたり、何でも隠さず話せるような友人というのはいないような……。
「親友」はどうやって見つけるものなのでしょうか?

 

[A] 親友は「他人への素朴な興味」から生まれる

「親友」って、いったい何でしょうね。ご質問の中には「困ったときに相談したり、何でも隠さずに話せたりするような」とありました。あなたがイメージする「親友」というのは、そんな存在でしょうか。

僕自身の人生を振り返ってみても、確かにそういう人が何人かいます。年齢が離れた方もいますので、あまり僕は「親友」という言葉をつかいませんが、この定義に従うなら彼らは僕にとっての「親友」ということになるでしょう。

「親友」は長いお付き合いの「結果」

当記事はプレタポルテ(運営:夜間飛行)の提供記事です

ただ、間違ってはいけないのは、僕がそうした友人たちと腹蔵無く語り合うことができたのは、5年、いや10年以上もの長い間おつきあいをした「結果」だということです。

僕がその人に人生の大切なことを相談したり、その人が、他の人には決して話さない話をしてくれたりしたのは、別にその人が「親友だったから」ではありません。友人として長く、そして深いお付き合いを重ねる中で、振り返ってみると「そういうこともあった」ということなのです。

大切なことは「なんでも隠さずに話せるような友人」を探すことよりも、何十年もの間、お付き合いしたいと心から思えるような友人を見つけることだと思います。では、どうしたらそういう友人と出会うことができるのか。ひとつのポイントは、「興味」ということではないかと僕は考えます。

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