クリスピー・クリームの「341円モーニング」の魔力 ドリンク注文で定番ドーナツが無料、38%も割引き

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数年前から第3次ドーナツブームが到来していると言われていますが、第1次ドーナツブームの火付け役となったのが、この「クリスピー・クリーム・ドーナツ」です。

2006年にアメリカから襲来したドーナツ界の黒船として「海外セレブに人気」「本場アメリカの味」というふれこみで大行列となり、ニュースで報道されるなど話題を呼びました。「10時間待ち」の店舗もあったので、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。

しかしその後、業績が大きく悪化。最盛期は全国で64あった店舗数が44にまで落ち込みます。理由は、その甘さ。上陸時は本当にアメリカの味を踏襲していたため、日本人には甘すぎたのです。

甘さを抑えたメニューでV字回復

そんななかで、日本人の口に合う商品が開発されます。「ブリュレ グレーズド カスタード」です。定番の「オリジナル・グレーズド」の表面を炙ることで苦味をプラスし、甘さを抑えたメニューで、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」は以降V字回復していくことになります。

長らく「クリスピー・クリーム・ドーナツ」を食べていない人が、今のドーナツを食べると、味の違いに驚くかもしれません。

ショーケースにはカラフルなドーナツがズラリ(筆者撮影)

ドーナツとコーヒーはフードペアリングの王道。相性の良さは抜群です。ドーナツの甘さをコーヒーの苦味がひきしめてくれるので、食べ飽きることなくドーナツをペロリと食べ切ることができました。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
チェーン店最強モーニング
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大木奈 ハル子 ブロガー・ライター

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おおきな はるこ / Haruko Ookina

40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『THE TIME,』(TBS系)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
アメブロ:https://ameblo.jp/1room2live/
朝メニューブログ:https://865.games/
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