男性もはまる、食卓が映える「うつわ選び」の極意 食器を変えるだけで日々の食卓が楽しくなる
テーブルスタイリングの場面では、どのようなうつわを選ぶのかがとても重要です。受講生からも「見た目だけ格好がいいスタイリングではなく、なぜこの場面ではこのうつわがふさわしいのかなど、うつわそのものについてもっと知りたい」という要望が多く届きます。
元Jリーガーで、自炊料理をインスタグラムにアップし、フォロワーが10万人を超える小泉勇人さんも料理を通して「うつわ」に目覚めた1人です。
コロナ禍でJリーグが中断したときに、今までより時間に余裕ができたため、本格的に自炊を始めました。プロアスリートとして家でもコンディションを整えるために、まずは食事からと考えたのです。この機会にしっかりスポーツ栄養学を学び、資格を取得しました。
「栄養バランスを考えた食事をつくると、自然と彩りのいいおかずが増えます。いわゆる“映える写真”が撮れると思い、SNSに投稿を始めました。
たくさんの方が見てくれ、料理だけでなく、うつわにも関心がある方がいて、自分自身もうつわにどんどん興味が湧きました。栄養に加えて色彩を勉強し、今では僕なりの法則ができてきました。
基本は、隣合わせに同じ色のうつわを置かず、左右対称に並べます。少しアレンジを加え、全体のバランスがとれた配置になったら、献立を考えていきます。スポーツ栄養的な視点でいうと、野菜の自然な赤、緑、黄、橙、紫といった彩りが映えるように、控えめな色みのうつわを多めにそろえています」
と語っています。
変化するうつわの組み合わせ
家族や社会の変化で食卓の風景が変わった今、うつわの選び方も変化しています。座卓から、テーブルが主流のライフスタイルへ。時代の変化とともに、食事の仕方も大きく変わっています。
今でも床に座り、座卓で食事をするスタイルは健在ですが、主流はイスに座り、脚の長いテーブルでの食事です。同時に、昔はご飯と汁物が必須の「和の食事」がほとんどでしたが、時代とともに、ご飯と汁物以外にパン、パスタなど、多様な種類の食事に変化しました。
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