男性もはまる、食卓が映える「うつわ選び」の極意 食器を変えるだけで日々の食卓が楽しくなる

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毎日つかうものだからこそ、ほんの少しだけこだわってみませんか(写真:『うつわ検定®公式テキスト 今の時代のうつわ選び』より)
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今年5月に新しく始まった、うつわや食器に関する基礎知識を問う民間検定「うつわ検定」の受験者の7割がなんと男性でした。うつわ検定を運営する一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会によると、ここ数年テーブルウェアスタイリングレッスンの受講者にも男性が増えているそうです。
レッスン受講者には「早期退職をして、うつわのこだわりのお店を開業予定」の50代男性や、「料理をSNSに載せているが、もっとうつわにこだわって映える投稿をしたい」という30代男性などがいます。『うつわ検定公式テキスト 今の時代のうつわ選び』からご紹介します。

テーブルスタイリングの場面では、どのようなうつわを選ぶのかがとても重要です。受講生からも「見た目だけ格好がいいスタイリングではなく、なぜこの場面ではこのうつわがふさわしいのかなど、うつわそのものについてもっと知りたい」という要望が多く届きます。

元Jリーガーで、自炊料理をインスタグラムにアップし、フォロワーが10万人を超える小泉勇人さんも料理を通して「うつわ」に目覚めた1人です。

コロナ禍でJリーグが中断したときに、今までより時間に余裕ができたため、本格的に自炊を始めました。プロアスリートとして家でもコンディションを整えるために、まずは食事からと考えたのです。この機会にしっかりスポーツ栄養学を学び、資格を取得しました。

「栄養バランスを考えた食事をつくると、自然と彩りのいいおかずが増えます。いわゆる“映える写真”が撮れると思い、SNSに投稿を始めました。

たくさんの方が見てくれ、料理だけでなく、うつわにも関心がある方がいて、自分自身もうつわにどんどん興味が湧きました。栄養に加えて色彩を勉強し、今では僕なりの法則ができてきました。

基本は、隣合わせに同じ色のうつわを置かず、左右対称に並べます。少しアレンジを加え、全体のバランスがとれた配置になったら、献立を考えていきます。スポーツ栄養的な視点でいうと、野菜の自然な赤、緑、黄、橙、紫といった彩りが映えるように、控えめな色みのうつわを多めにそろえています」

と語っています。

変化するうつわの組み合わせ

家族や社会の変化で食卓の風景が変わった今、うつわの選び方も変化しています。座卓から、テーブルが主流のライフスタイルへ。時代の変化とともに、食事の仕方も大きく変わっています。

今でも床に座り、座卓で食事をするスタイルは健在ですが、主流はイスに座り、脚の長いテーブルでの食事です。同時に、昔はご飯と汁物が必須の「和の食事」がほとんどでしたが、時代とともに、ご飯と汁物以外にパン、パスタなど、多様な種類の食事に変化しました。

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