値下げは「見かけ上」との解釈も
さらにNIOは、電池モジュールを1カ月に4回まで追加料金無しで交換できる無期限のオプション・サービスを新設した。その価格は3万元で、車両価格の引き下げ額とぴったり同じだ。
見方を変えれば、NIOは車両価格に含まれていた無料交換サービスを別売りにすることで、見かけ上の車両価格を引き下げたとも解釈できる。
「自宅の駐車場に充電装置を設置できるオーナーは、電池交換の必要がほとんどなく、今回の値下げは歓迎だ。一方、自宅に充電装置がないオーナーにとって、(充電の待ち時間が短い)電池交換サービスの魅力は大きい。交換料金を支払うことになっても、3万元の値下げと引き換えなら合理的ではないか」。
財新汽車の取材に応じたある既存オーナーは、NIOの対応についてそうコメントした。
NIOの2023年1〜3月期の納車台数は3万1041台にとどまり、直前の2022年10〜12月期に比べて22.5%も減少した。販売不振は4月以降も続き、同社は損失拡大を最小限に食い止めつつ、販売台数を大幅に伸ばす必要に迫られていた。
そんななか打ち出した今回の「値下げ」を、消費者はどのように評価するのか。今後の販売動向が注目される。
(財新記者:余聡)
※原文の配信は6月12日
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