AppleWatch、使って3日目に分かったこと 要するに「iPhoneとの付き合い方」が変わる

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アップルの1デザインというコンセプトと、多彩な個性の表現というファッションの領域を両立させよう。そんな狙いを見つけることができる。ケースを良く見ればApple Watchだとわかり、バンドで個性を表現する。そんな、1デザインであることと多様な表現の両立が、Apple Watchには備わっている。

こちらはスポーツタイプ。27日の日経平均終値は2万円を割り込んだ

テクノロジー企業が手がけるファッションアイテム、という視点からすると、そのケースの加工や仕上がり、そしてパーツやバンドの一つ一つにこだわりを込めて作った結果を見ることができる。

腕に装着してみると、Apple Watchであっても、他の時計よりも軽く、またしっかりとしたフィット感を楽しむ事ができる。心拍数のセンサーを動作させる、といった仕様上の都合ももちろんあるが、品良く輝くステンレススチールのケースは、非常に満足度の高い仕上がりと言える。

ファッションの視点

しかしファッションの視点からすると、いくつか注文がつく。

日本のファッション誌を編集するエディターに話を聞くと、ケースやバンドが普通すぎて「Apple Watchをしているかどうかわからない」という声や、円安の影響もあり、どうしても高く映るとの感想も漏れる。

また、腕時計のケースそのものにも、歴史から培われた「形」というものがある。Apple Watchはそのどの特徴も持っていないように見え、本当に腕時計のブランドと肩を並べるには、ケースのデザインにこそこだわるべきだとの声も聞かれた。

その一方で、10万円以下の価格帯の腕時計を好んで買っている層にとっては、向こう数年間はApple Watchがもてはやされ、その市場に製品を投入してきたブランドは大打撃を受ける、との見方もある。

いずれにしても、初めて登場した製品であり、これをどのようにして日々のファッションに昇華させるのか、世界中で一気にそのアイディアを競い創めたことも確かだ。これから、Apple Watchの着こなしのノウハウも、蓄積されていくことになるだろう。

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