ローソンの移動コンビニ車「モバイルローソン号」発進!【震災関連速報】

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ローソンの移動コンビニ車「モバイルローソン号」発進!【震災関連速報】

ローソンは東日本大震災の被害が激しい岩手、宮城、福島の東北3県へ向け、移動店舗「モバイルローソン号」を投入する。

もともと関西で開発した、花見などイベント会場向けの臨時店舗だったが、今回の被災でも活用できるのではないかとのアイデアで、東北地方へ向かうことになった。写真は東京で撮影したもので、実際にはもっと商品を満載した状態で走行させる。 

 

東北地域ではコンビニやスーパーの営業再開が進み、東北3県でも内陸部では通常営業と遜色ない状態まで店舗、商品群が改善してきている。だが、大津波をかぶって壊滅した太平洋側の沿岸部では、まだまだ復旧に時間がかかる地域があり、近隣では商品の購入が困難な住民が数多い。ローソンは倒壊店舗でもオーナーに事業継続意思があれば仮設店舗を建設する方針だが、一朝一夕にはいかない。

そこで、避難所のそばなど車でのアクセスが可能なエリアで、移動販売でコンビニ商材を供給する。店内(車内)には、弁当・おにぎり・サンドイッチ用商品ケース、ソフトドリンク用冷蔵ケース、フライヤー(揚げ物用調理設備)、販売ケースが配備されており、テーブルとレジを外出しして営業する。

商品は食料品を中心に100アイテム程度。被災地では現在おにぎりなどが提供されていることが多く、油ものが食べたいというニーズが増えているため、フライドチキン「Lチキ」などを調理販売する。走行中はバッテリーで保冷するが、現地ではエンジンを切り自家発電機を使う。フライヤーは電気を消耗するので、別途LPガスを搭載して燃料供給する。

商品が売り切れれば販売終了だが、モバイルローソン号の後ろに冷蔵トラックを随行させたり、近隣店舗から商品供給を受けるなどして、長時間の営業も企図している。「日用雑貨など冷蔵する必要のない商品も掲載可能なので、被災地の住民のニーズを見て品ぞろえを改良したい」(広報)。各自治体で保健所の認可が取れ次第、4月下旬にも営業を開始する。

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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