「外国人が買いすぎた東京」で更に価格上がる地域 不動産芸人が「値上がりはほぼ確実」と断言

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近年では家での時間のほとんどをLDKで過ごす家庭も増え、パソコンや子どものおもちゃまでLDKに設置する必要が生じてきました。そうなってくると、10帖どころか20帖以上といったとにかく大きなLDKというのが、リッチな暮らしの代名詞となっていったのです。それが、不動産業界における間取りのトレンドになります。

さまざま住宅のトレンドが存在しますけど、その時代の日本人の生活スタイルに合った間取りの部屋が人気になり、値崩れせずに取引されることが多いということを覚えておいて損はないでしょう。

都心の一等地だけでなく、なぜ周辺も値上がりしたのか

さて、ここまで日本人の生活スタイルの変化と、間取りのトレンドについて紹介してきました。ですが、「どのような物件を購入すれば得をすることができるのか?」という観点で見ると、最近は他にも大事な要素が存在します。それは、外国人投資家の存在です。

昨今、外国人による日本の不動産買いが話題になっています。僕が住友不動産販売へ勤めていた2013年ごろから、既に東京都心部の港区・千代田区・中央区が投機的な意味で買われて、とにかく中国人の方の勢いはすごかったんです。

日本の不動産は欧米のように非居住者の取得制限がないので、日本に来なくても買えてしまいます。また、最近は円安の影響もあって、一説には上海のマンション1室を売れば、東京でビル1棟買えるとか。

投機目的の購入だけでなく、 最初は賃貸に出しておいて仕事を引退して時間ができたら、東京の別荘にしたい。こんなお客様もいらっしゃいました。日本に観光に来たりと、中国の人は日本が好きな人が多いように感じました。日本の不動産購入のセミナーが、中国で開かれたりもするようです。

彼らの特徴は高価格帯狙い。タワーマンションの眺望の良い部屋とか、都心部で買う方が多い印象です。

次ページ:外国人による不動産爆買いの影響
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