「新婚さん」初の同性婚カップル出演"彼らの素顔" 17歳でバレエに出会い「人生」ガラッと変わった
ダンスの先生に「バレエを習ってみたら?何でも踊れるようになるよ」と勧められ、「何でも踊れるようになりたい!」と17歳でバレエを始めた。今度は、電車とバスと路面電車を乗り継いで、片道2時間。さらに遠くに通うことになったが、まったく苦ではなかった。
「バレエはダンスのように好きに踊ってはいけないので、最初は戸惑いました。足の出し方一つも決まっている。でも、それすら興味深くてどんどんハマっていった」(竹田さん)。
気づけば高校3年生。勉強も学校生活も何も熱中できなかった竹田さんにあるのはダンスとバレエだけ。そんな時、バレエの先生から名門・東京バレエ団のオーディションを「受けてみれば」と勧められ、運命に導かれるように、トントン拍子に入団が決まった。
「何も考えずにやっちゃうのが自分のいいところ、と大人になってから思った」と竹田さんは笑うが、バレエを始めて2年足らずで一流バレエ団に合格するのは大快挙だ。
通常は10歳前までに習い始めて基礎を身につけるのが主流のバレエにおいて、竹田さんはかなりの異端。「入団したら、当然一番下手くそ。それで、さらにやる気が強火になった」(竹田さん)
20歳で渡仏した
バレエ団のレッスンの後に、別のオープンスタジオにレッスンに通う日々を送っていたが、さすが名門の東京バレエ団だけあって環境的にとても恵まれていた。
「海外のバレエ団の人がよく来ていたんです。彼らを見て、海外でやりたいという違う夢ができた。私がいるのはここじゃないと思った」(竹田さん)
そうと決めたらすぐ欧米のいろいろな国をめぐり、世界中からいい先生がたくさん集まり、オープンスタジオがたくさんあるパリに行くことを決意。20歳で渡仏した。
「やりたいことだけしか見えない。すぐ周りが見えなくなる」と本人が言うように、どこで学ぶかは現地に行ってから決めることに。フランス語はできなかったが、「I want…… I want……」と習った英語を駆使して交渉を繰り返した。
「国立バレエ学校に入れてもらおうと向かったが門前払い。でも諦めずに何度も通ったら熱意が伝わり、4回目で根負けしてオーディションを受けさせてくれた。結果、無事入学が決まり、15歳の子たちに混ざって通いました」(竹田さん)
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