驚愕の感染力「はしか」40歳働き盛りが1番危ない 無料でワクチン打てる人、自費でも打つべき人
個人的には、対象年代で接種歴が明らかでない人には、検査なしに無料接種を実施すればいい、と考えている。免疫のある人に打っても何のデメリットもないし、感染が広がった場合の社会全体の損失を考えれば、接種費用のほうがずっと安くつくに違いないからだ。
あるいは自費接種だとMRワクチンは1回1万円弱かかるが、その場で済む。ただ、国内にいる限り、はしかにしても風疹にしても、そこまでの危機感はないのが普通だ。
それでも自費接種すべき人とは?
特にはしかについては2015年、日本は世界保健機関(WHO)から「排除国」に認定されている。国内で感染・流行が自然発生することがなくなったことを意味する。
しかし一歩日本から出ると、状況は大きく違う。WHOによれば2023年5月現在、世界194カ国・地域のうち少なくとも106カ国で、流行はずっと続いている。アフリカやアジアでは猛威を振るっているし、ヨーロッパでも半数近い国で流行中だ。
ここ数年は、新型コロナのパンデミックで世界的に人の動きが止まり、流行国から排除国へのウイルス持ち込みも止まっていた。だが、これからはそうはいかない。
特に、インドやイギリスと行き来がある人や、その周囲の人は、具体的に用心したほうがよさそうだ。
新幹線のケースで印象付いてしまったインドだが、実際、アメリカCDCが発表している患者数ワーストランキング(2022年10月〜2023年3月)では断トツだ。2位の9倍にあたる6万8473例が報告されている。
イギリスも今まさに感染者が増加中だ。昨年の年間患者数は54例だったが、今年は4月20日には49例に到達、その3分の2がロンドン地区だ。コロナ前の2019年には880人の感染者が確認され、英国健康安保障局(UKHSA)は再び警戒を強めている。
はしかの感染源は「ヒト」のみだ。感染者がいなければ、感染は起きない。自分が感染源にならないためにも、海外との交流の多い人は、自費接種のコスパをよく検討してみてはいかがだろう。
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