「リュック姿」がダサいビジネスマンに欠けた視点 注力すべきはリュックの肩紐とトップスの色合い

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リュックの形状について語るとき、「質感」にまで話は及びます。機能に富んだ軽量リュックは化学繊維で編まれていますが、印象面ではスポーティーでカジュアルですよ。

一方、ジャケットやスーツのドレス感に耐えうるビジネスリュックの素材は、一部にレザーのパーツをあしらったものが多いのです。一概には言い切れませんが、ビジネスリュックの表面積における「レザー部分の割合」をチェックしてみてください。

レザーの割合が増えるほど、印象自体はドレスに寄るもの。ちなみに、この視点はビジネスリュックのみならず、ビジネスブリーフなど他のバッグにも当てはまります。

ビジネスシーンに耐えうるリュックは、「レザーパーツが貼られたボックス型のフォルム」です。そして、どちらの要件も満たす代表的なリュックは、いわゆる「3wayのビジネスバッグ」なのです。

合わせるジャケットの質感も意識しよう

リュック・ショルダー・手持ちというように、3通りの運び方ができる3wayのビジネスバッグは、以前から存在する定番アイテム。通勤や商談など、場面に応じてスタイルを変えられるため、クライアント先に伺う職種の方々に愛用されてきたという経緯があります。

そのため、ウール100%で織られた従来のビジネススーツに合わせても違和感がありません。というのも「リュックというより、ビジネスブリーフを背負っている」ように見えるから。

一方、明らかにリュックのデザインならば、オフィスカジュアルのようなジャケットが合わせやすいのです。たとえばウォッシャブルやストレッチなど、機能のついたジャケットスタイルです。

「見た目」と「機能」を両立させるビジネスシーンにおけるリュックは、アイテム単体ではなく、「合わせるジャケットのドレス感」を意識すること。ぜひ挑戦してみてください。

森井 良行 ビジネスマンのためのスタイリスト

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もりい よしゆき / Yoshiyuki Morii

その違和感を、言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。

公式サイト「エレカジ」(https://www.elegant-casual.com/cases)では、80件を超えるコーディネート事例を公開。

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