企業の規模が大きくなってくると増える子会社。大規模な会社の場合、子会社の数が100を超えることもある。数ある企業の中で特に子会社が多い企業はどこなのか、上位500社をランキングした。
東洋経済新報社は、上場企業を対象に日本に所在する子会社の社名、住所、業種、事業内容、売上高、資本金、従業員数、社長名などのデータを3万社保有している。毎年1回、全上場会社を対象に調査を実施。回答をベースに情報を編集した『日本の企業グループ』を発行している。さらに日次で会社発表のリリースに基づきデータを編集している。
なお、ランキングの子会社数は親会社1社を含む。有価証券報告書で開示している子会社数とは異なる。主な子会社は会社四季報の掲載会社名を採用した(海外子会社が含まれる)。
子会社数が最も多い企業はNTT
子会社数が最も多い上場企業は日本電信電話(NTT)。本業の情報通信に関係する情報システム・サービスを中心に幅広い子会社を傘下に抱える。主な子会社に携帯電話のNTTドコモがある。
4位のトヨタ自動車は自動車の世界販売台数が世界1位。自動車部品を製造・販売する国内子会社を数多く持つ。主な子会社は軽自動車が得意なダイハツ工業で事業を補完する関係にある。
そのほかにイオン、住友商事、セコムなど各業界を代表する企業が100社以上の子会社をもつ。異色な存在なのが71位のソフトバンク。Zホールディングス、ヤフー、PayPayなど、本業の携帯事業以外にも将来性の高い分野に積極的に投資をする投資会社のようなグループを形成している。